〈番外〉インドの大気汚染について
僕が生まれたときから大好きな国、インド。第二の故郷だと思っています。
文化、人、自然が複雑に絡み合って、すごいバランスで成立している国。
人口は公式発表で13億人を超えていて、2016年の経済成長率は7.6%。中国の6.9%を上回っています。日本もインドに近づいてその恩恵を受けようと頑張っていますね。
2023年には日本式新幹線(ムンバイ-アーメダバード間)が開通予定ですし
原子力発電所の関連機材を輸出できる原子力協定もインドと締結しました。
経済発展を突き進むインド。
その一方、深刻な大気汚染が超問題になっています。特に空気が停滞する11月から2月の間。PM2.5世界最悪レベルです。
僕も7日間滞在したインドから帰ってきて日本の空気がどれだけ綺麗なのか分かりました。
個人的にすごく心苦しいです。 どうにかしてインドを綺麗な空気にしたい!
中国はもちろん東南アジアでも大気汚染が話題にあがりますが、インドの大気汚染は比ではありません。
現在のニューデリーの大気汚染は、過去17年で最悪のレベル。
PM2.5は1立派メートルあたり平均700マイクログラム(東京は平均6.19マイクログラム)。人体における影響は1日にタバコ2箱吸うレベルだそうです。呼吸するたびに肺が痛いという人もでてきており、命に関わります。
学校は休校になり、建設工事は中止され、火力発電所は閉鎖されました。
屋外に居続ければ、命の危険さえあるレベルの大気汚染。
原因は...
・自動車(三輪タクシー含む)の排ガス
・石炭火力発電所
・工場
・建設現場
・ゴミの焼却
・農地
・花火
などと言われてます。
どの原因も現地の人々の生活に関わってくる事柄で、いきなり解決できるものではありません。
主な原因なのは車。
ニューデリーを走る車は2002年に比べて倍の数になり、毎日約1400台ずつ増え、120万台が行き交う状況。ガソリン車より安く、大気汚染につながるディーゼル車(軽油)が多い状況でした。
ですが、 事態を重くみた行政は地道な解決策も始めています。
・排気量2000cc以上のディーゼル車の新規登録禁止
・軽油への補助金を削減してガソリンと値段が変わらないようにする
などをして大気汚染の少ないガソリン車を推進し始めています。
そして2016年!日本のベンチャー企業「テラモーターズ」がインドを走り回る三輪タクシー(オートリキシャ)の電動タイプを発売しました!
色合いが青と白でクリーンな印象です。
維持費は従来の三輪タクシーに比べ、年間約7万円もお得になるようです。
これはインド中に普及してほしい!!
こういった日本の技術がインドの役に立てること、とても嬉しいです(><)
長くなりました。
大気汚染という危機的状況でも解決策を色んな方面から進めれば、また美しい風景の広がる国になると信じています。
高度経済成長の公害を乗り越えた日本のように。
僕も何か役に立てることはないかと日々模索しています。
これからはインドと仲良くする時代!←
〜終わり〜